◇ Wii Uを苦しめた3つの問題
時代によって、脚光を浴びるゲーム機は常に移り変わってきました。ここ数年は、特にNintendo Switch(以下、スイッチ)が注目を集めており、その存在感は他を圧倒するほどです。
そんなスイッチも、今年の3月で7周年を迎えます。後を引き継ぐ次世代機、いわゆる「スイッチ後継機」が発表されてもおかしくない時期です。そのためSNSでは、スイッチ後継機への期待や要望の声などが飛び交っています。
絶好調のスイッチに続く形となるので、後継機への期待が高まるのも当然の話でしょう。ですが、一部のユーザーからは「Wii Uの二の舞い」を心配する意見も上がっています。
Wii Uは、一大ブームを巻き起こしたWiiの後継機として、 2012年末に登場しました。しかしWiiの時代と比べて失速し、本体の販売台数は1356万台止まり。その販売規模は、Wiiの約1/10程度に落ち込んでしまいました。
絶好調の前世代機と、波に乗れなかった後継機。このWiiとWii Uの関係を、スイッチとまだ見ぬ後継機になぞらえ、その二の舞を危惧しているのです。
果たしてスイッチ後継機は、Wii Uが味わった悲劇を繰り返す可能性があるのでしょうか。Wii Uが辿(たど)った「つまずき」を振り返ります。
●Wiiの成功を引き継げなかったWii U
Wiiが成功した理由はいくつもありますが、最も大きかったのは、それまであまりゲームに触れていなかったカジュアル層を取り込んだ点です。家族で遊びやすいラインナップ、価格を抑えて買いやすくしたこと、TVのリモコンのような操作感が馴染みやすいWiiリモコンの存在などが、ユーザーの拡大を後押ししました。
このカジュアル層をそのままWii Uに引き継げれば素晴らしかったのですが、それは絵に描いた餅で終わってしまいます。その理由はいくつかありますが、「Wii Uが欲しい!」とカジュアル層に訴求できなかったのが要因でしょう。
親子や孫と遊べるようなパーティゲームは、Wii Uにももちろんありました。しかし、多人数で遊べるゲームがWiiにあるなら、それで十分と考える人もいます。ゲーマーなら、既存作と新作の違いをチェックし、その魅力を知ったうえで判断しますが、カジュアル層はそこまで熱心に調べません。調べないから分からず、分からないなら買う理由がない。ごく当たり前の話です。
使用するコントローラーが、ディスプレイと一体化した「Wii U GamePad」に変更されたのも、カジュアル層にはマイナス要因でした。Wiiリモコンは直感的で分かりやすかったのに、Wii U GamePadはボタンの数も多く、レバーで操作する従来のコントローラーに近いもの。ゲーマーなら何の問題もありませんが、慣れていないカジュアル層には荷が重いデバイスです。また、物理的に重いのも不評に繋がりました。
価格も、「ベーシックセット」なら発売当初のWiiと同程度でしたが、内蔵するフラッシュメモリの容量が大きい「プレミアムセット」は5000円ほど高め。気軽に遊ぶならベーシックセットで十分ですが、その違いもカジュアル層には分かりにくく、尻込みする一因になったのかもしれません。
こまごまとした理由を連ねましたが、端的に説明するなら「Wii Uの魅力を、カジュアル層に伝えきれなかった」というのがシンプルな答えかもしれません。その結果、「よく分からないし、Wiiで十分」と思わせ、購買意欲に火をつけることができなかったのです。
●「2画面構成」という個性を活かしきれず
任天堂が開発するゲーム機は、その多くが特徴的な要素を持ち、独自の遊びを提供します。Wiiの場合、前述したWiiリモコンが革新的で、カジュアル層の取り込みに大きく貢献しました。
ゲームコントローラーを苦も無く扱えるのは、ゲーマーとしての経験があってこそ。初めて触れる場合、上手く扱えない方が一般的でしょう。慣れてないデバイスだと、操作するのも一苦労。そんな状態でゲームを遊んでも、満足に楽しめません。
しかしWiiリモコンは、TVなどのリモコンとほぼ同じ持ち方なので、ゲーム慣れしていない人でも容易くフィットします。また、Wiiリモコンによる操作は視覚的なので分かりやすく、馴染みやすいという利点もありました。
このユニークなコントローラーをゲームプレイに活かした作品はいくつもあり、腕の動きと同じように剣を振る『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』では優れた一体感が味わえました。また、槍や弓の動きまでなぞらえる『斬撃のレギンレイヴ』は、コアなユーザーすら虜(とりこ)としたほどです。
一方、Wii Uの特徴的な点と言えば、こちらもWii U GamePadの存在にあります。TVと手元の2画面を同時に使用できるほか、対応しているゲームであれば、TVがなくとも手元の画面だけで遊ぶことが可能でした。
単なる2画面構成だけなら、任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」や、ファミコン以前にブームを起こした「ゲーム&ウォッチ」などがありました。しかし、誰もが見られるTV画面で情報量を絞り、持っている人しか見られないWii U GamePadの画面では情報量を増やし、非対称型の対戦ゲームに仕上げた『ルイージのゴーストマンション』(『Nintendo Land』に収録)は、まさにWii Uならではの作品でした。
このほかにも、TV画面で周囲の状況を描き、Wii U GamePadの画面でマップやアイテムの合成などを行う『ゾンビU』も、Wii Uの魅力を存分に引き出しています。マップの確認やアイテムなどをチェックしていると、視線は自ずとWii U GamePadに釘付けとなりますが、その間にTV画面ではゾンビが近づいていて……といった、サバイバルホラーならではの恐ろしさをゲーム性に落とし込めたのは、Wii U GamePadがあってこそと言えます。
しかし、Wii Uの特徴を活かしたゲームは、あまり世に広まりませんでした。2画面構成の魅力をうまく伝えられなかったのか、それともユーザーが望んでいなかったのか。2画面を巧みに使いこなした作品は少なく、活かしきれなかった印象が拭えません。
●任天堂のゲームばかり売れる、という問題点
Wiiの時代には、数多くのヒット作が誕生しました。例えば、『マリオカートWii』が3738万本を売り上げたほか、『Wii Sports Resort』が3314万本、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』も3032万本と、3000万本を超えるヒット作を連発。また、『Wii Fit』と『Wii Fit Plus』がそれぞれ2000万本を突破し、『大乱闘スマッシュブラザーズX』も1332万本と好調な売れ行きを見せました。
対するWii Uは、ヒット作が生まれなかったのか……と言えば、そんなことはありません。『マリオカート8』の846万本を筆頭に、『スーパーマリオ 3Dワールド』589万本に、『New スーパーマリオブラザーズ U』582万本、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』538万本と、さまざまなヒット作が当時話題となりました。
販売本数に違いがあるのは、ゲーム機自体の普及数が違うため。販売台数が10倍ほどの差がある状況を前提に考えれば、むしろ健闘していると言っていいほどです。
ここで取り上げる問題点は、売れた数ではありません。ここで名前を挙げたのは、いずれも任天堂が開発したり、発売元になったゲームばかり。つまり、「任天堂のゲームソフトは売れるが、他社のゲームは売れない」という問題があったのです。
この問題に限っては、実はWiiも同じ落とし穴にハマってます。『モンスターハンター3(トライ)』や『太鼓の達人Wii』などもヒットしましたが、売り上げの上位はほとんど任天堂のゲームばかりです。
これはWii Uの時代でも大きく変化はせず、他社による大ヒット作品は限定的。ソフトメーカーにとって、決して嬉しい事態ではないでしょう。
ヒット作を連発できるのは任天堂の強みですが、結果的にほかのゲームが霞んでしまう場合もあります。こうした状況では、ソフトメーカーが消極的になるのも当然です。任天堂1社で販売のラインナップを埋め尽くせない以上、他社の消極姿勢はゲーム機の活気を削ぐ大きなマイナス要因となります。
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スイッチは現在、Wiiをも上回る好調ぶりです。そのため、後継機にも大きな期待が集まっています。しかし、Wii Uが見せた「つまずき」に、後継機が足を取られる可能性も否定しきれません。
そんな活気があったわけではないのでは
むしろこのケースに近いのPS4とPS5の関係だよな
そこだな
WiiUの時とはソフトのラインナップからハードのコンセプトから違う
そういうハードだ
売れないみたいな定型文よく書けるね
数百円のソフトやん
でかい本体が鎮座するリモート路線に戻るソースはどこにあんの
記事名ありきの幼稚な執筆でしょ
DSProだった3DSがコケたじゃん
それにビビって任天堂は発表を先延ばしにしてる
2024年中に発売できるわけない
それな
そういう願望は脳内で留めておけよ
ポケモンやらの携帯機の強タイトルを統合出来たと考えたらU程の失敗にはならん
去年上位のソフトだって洋ゲーか任天堂
和サード全てひっくるめても任天堂一社にはもう敵わないんだから
wiiuも互換あったよ
WiiUの互換はWiiリモコンが同梱されなかったことであまり意味がなかった
WiiUの体感スポーツゲームの売上は酷いもんだった
Wiiリモコンでリモコン操作を半ば強制しておいてそれをあっさり切り捨てたのは極めて印象が悪い
Switchは普通の操作ができるジョイコンをベースに置いているのでそこは反省している
初動が悪いとか中盤で失速したとかはあってもトータルでは勝って終わってる
3DSは大コケして会社ごと赤字転落させたんだが…
いつものシリーズしかないし
まぁブレワイとかのジャイロ強制祠とかはムカついたけど
あれジャイロオフにしてても設定貫通してくるからな
WiiUの前例を持ち出すのはその手口の一つに過ぎない
任天堂はニンダイやテレビCMを重んじる宣伝戦略なので、ゲームメディアに嫌われるのはある程度しょうがないけど
引用元: https://krsw.5ch.net/test/read.cgi/ghard/1707523610/
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